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台湾のニジマス養殖場で「IoT水質センサー」の実証実験を開始

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「IoT水質センサー」の実証実験を目的として、台湾の拉拉山(ララサン)で展開されているニジマス養殖場を訪問しました。

今回訪問した養殖場は個人で運営されており、昨年は40トンのニジマスを出荷しました。環境変動の影響が少ない年には、その倍近くの出荷も可能です。 この養殖場では、川の水を利用したかけ流し方式という伝統的な手法を採用しているため、環境変動の影響を受けやすく、水質管理が大きな課題となっています。 その結果、歩留まりは50〜60%にとどまり、収益性の向上が求められています。

しかし、台湾の多くの漁業者は依然として伝統的な方法に従事しており、科学技術を活用した養殖はまだ一般的ではありません。 専門の漁業者や生産・販売に関する講習会での指導が必要とされていますが、山間部では支援が難しい状況です。 そこで、台湾の代理店からの依頼を受け、当社の「IoT水質センサー」を用いて実証実験を行うことになりました。
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今回設置した「IoT水質センサー」はソーラー電源で稼働し、水温、溶存酸素(DO)、pHをリアルタイムで測定・管理します。 通信には山間部でも利用可能なCCECGL社の長距離Wi-Fi技術を活用し、無事に稼働することを確認しました。このセンサーの導入により、 今後は養殖環境のデータを効率的に収集し、改善策を迅速に講じることが可能となります。

今後は、当社のAI技術を活用した「AI魚体サイズ測定カメラ」の実証実験もご検討されています。 また、魚の尾数カウントや活性度のデータ収集・解析にも興味をお持ちです。 これらのデータを「IoT水質センサー」で得られた情報と組み合わせて、最適な養殖環境を実現したいとお話しいただきました。

今回訪問した養殖場だけでなく、台湾全体の漁業者においても技術革新が求められています。 当社のIoTやAI技術を活用することで、台湾での養殖業の効率化と持続可能性の向上に大きく寄与できるよう、引き続き取り組んでまいります。
IoT水質センサー
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